■内向的な自分を変えたい
スラリと伸びた肢体に大きな瞳。半月形の唇は、いうところのアヒル口。派手な顔立ち。しかし、取材のためにテーブルに着いた彼女から受ける印象は、とても控えめだ。
兵庫県出身。関西で16歳でモデルのアルバイトを始めた。一軒家を使った撮影に使えるスタジオに常駐し、利用者の被写体になる仕事だ。インターネットを介して自分で見つけて応募した。
中学生のころに「インドア派になってしまった」自分を変えたかったからだ。 「友達とも遊ばず、人と接するのもいやになって。でも、このままじゃ、あかん。“社会復帰“したい。人見知りで、他人から『おとなしい』と指摘されるといよいよ自分を出せなくなる。でも、そんな自分を無理にでも変えないといけない。そう考える自分もいたんです」
なるほど人前でポーズをとる仕事は、おとなしい自分を変えるにはうってつけだった。いわば接客業でもある。客との会話も必要だった。他の撮影モデルたちとも友達になれたし、少しずつ変わっていった。
■「新井ゆうこ」として
6年がたち、藍里はグラビアアイドル、新井ゆうことして映像作品を出すようになっていた。2014年にはレンタル店主催の人気投票のグランプリにも選ばれた。新井ゆうこの滑り出しは、まずまずだった。
一方、09年に芸能事務所のオーディションに受かった妹は上京。本名で活動し11年に人気テーマパークのテレビCMに出演して注目を浴び、同年初の主演映画も公開された。有村架純(24)である。新井ゆうこが初映像作品を発売する前年のことだった。
「妹の上京は知っていました。応援もしていました。ただ、何をしにいくのか詳しくは聞いていませんでした。家族は、家の中でそれぞれの仕事を細かく報告しあったりはしませんよね。そういう意味で、うちは普通の姉妹だと思います」
なにをしても「便乗」と
芸能界がイス取りゲームなら先にイスに座ったのは妹だったが、藍里にすれば姉妹はそれぞれの場所で懸命に生きているだけのことだった。
しかし、15年、姉妹のそれぞれの場所が、唐突に同じ光を当てられた。夕刊スポーツ紙が、有村架純の姉は新井ゆうこだと報じた。それまでは、公式に明かしていなかった。
情報はインターネットを軸に拡散し、100しかなかった藍里のブログのアクセス数は、一気に36万まで伸びた。
>>2以降に続きます
2017.7.8 07:00
http://www.sankei.com/entertainments/news/170708/ent1707080002-n1.html


























